2026.3.8
皆さんどうも、TSUJIMOTO FAMILY GROUP音楽ブログ編集部です。元々主宰の辻本恭介が個人ブログで音楽記事を書いておりましたが、WEBサイトを統一するという意味で、TSUJIMOTO FAMILY GROUPのWEBサイトで音楽紹介をする運びとなりました。
TSUJIMOTO FAMILY GROUPは主にポッドキャストのボイスドラマを制作するクリエイティブ集団で、福岡を拠点にコンテンツ制作をしているチームです。TSUJIMOTO FAMILY GROUPの主宰である辻本恭介は音楽制作を行う側面もあるため、この度音楽ブログを立ち上げる運びとなりました。
TSUJIMOTO FAMILY GROUP一丸となって盛り上げていきますので、よろしくお願いいたします。さて、今回記念すべき1記事目はtofubeatsさんの楽曲を深掘っていきたいと思います。
日本のポップミュージックとクラブカルチャーの距離が少しずつ近づいていったのが2010年代の音楽シーンだったと思います。中田ヤスタカさん等がクラブとポップスの架け橋になったと私は考察しておりますが、その流れの中で、ひときわ軽やかに、そして自然体でその架け橋を作ってきたアーティストがtofubeatsさんです。
そんなtofubeatsさんの楽曲「ON & ON」は、そんなtofubeatsさんの音楽性を象徴する一曲と言っても過言ではありません。
クラブミュージックの洗練されたビートと、日本のポップソングが持つ親しみやすさが絶妙なバランスで融合したこの楽曲は、聴く者を軽やかなグルーヴの中へと導いていきます。
この記事では「ON & ON」という楽曲を軸に、tofubeatsさんというアーティストの魅力、サウンドの特徴、そしてこの楽曲が持つ意味を掘り下げていきます。
tofubeatsさんは1990年生まれの音楽プロデューサーで、10代の頃からインターネット上で楽曲制作やリミックスを発表してきました。YouTubeやSoundCloudなどのプラットフォームを通じて支持を広げ、やがて日本のクラブシーンとポップシーンの両方で注目される存在になります。
tofubeatsさんの音楽には、ハウスやディスコ、ヒップホップといったダンスミュージックの要素が強く反映されていますが、それだけではありません。
同時に、日本のポップソング特有のメロディ感覚や歌心も大切にしている様な楽曲も多数制作されています。
そのバランス感覚こそが、tofubeatsというアーティストの最大の魅力と言えるでしょう。
個人的な主観にはなりますが、日本では長い間、クラブミュージックとJ-POPのあいだには少なからず距離があったと思います。
しかし、tofubeatsさんは、その境界線を軽やかに横断していきます。
彼の楽曲はクラブで鳴らしても違和感がなく、同時にポップソングとしても成立しています。tofubeatsさんはクラブでよくDJもされていますし、ライブでもDJをしています。そんな、ある意味で「クラブ育ち」のtofubeatsさんがJ-POPとの架け橋になっているのは非常に興味深い事です。
「ON & ON」はまさにその特性が最もよく表れた楽曲の一つだと言えるでしょう。
「ON & ON」の基盤にあるのは、ハウスミュージックを思わせる4つ打ちのビートです。シンプルでありながら心地よく身体を揺らすリズムは、クラブミュージックの基本的な構造を踏襲しています。
しかし、この曲は決して硬派なダンスミュージックではありません。
柔らかなシンセサイザーの音や、ポップなコード進行が加わることで、誰でも自然に楽しめる空気を生み出しています。
この「気軽に聴けるクラブミュージック」という感覚は、tofubeatsの作品全体に共通する特徴でもあります。tofubeatsさんはポップスの畑にも片足を突っ込んでいる事が面白いところだと思います。
そして何よりもtofubeatsさんの楽曲の魅力のひとつは、メロディの親しみやすさです。
「ON & ON」でも、耳に残るフレーズが繰り返され、曲全体にポップな明るさを与えています。ダンスミュージックでありながら歌としての魅力を失わない。この点が、tofubeatsさんがポップミュージックの文脈でも高く評価される理由でしょう。
この楽曲で印象的なのが、ボーカルの存在です。インスツルメントの楽曲が多い中、歌モノの楽曲はtofubeatsさんのリリースした曲の中でも、珍しいのではないでしょうか。軽やかで透明感のある歌声が、トラックのグルーヴと自然に溶け合っています。
クラブミュージックのトラックに、ポップなボーカルが乗ることで生まれるのは、単なるダンス曲とは違う「歌のあるダンスミュージック」です。それはリスナーにとって、踊るための音楽であると同時に、日常のBGMとしても楽しめる楽曲になっています。
「ON & ON」というタイトルは、直訳すれば「ずっと続く」というニュアンスをもちます。この言葉は、楽曲の持つ軽やかなループ感ともよく重なります。音楽が流れ続けること、グルーヴが終わらないこと。それは、クラブミュージックの本質的な魅力でもあります。
曲を聴いていると、まるで音楽が永遠に続いている様な感覚が生まれます。その感覚こそが、この曲のタイトルが示す世界なのかもしれません。
tofubeatsさんの音楽は、日本のポップミュージックの新しい形を提示しています。クラブミュージックをベースにしながらも、決して閉じたシーンの音楽にならない。むしろ、多くの人が気軽に楽しめるポップソングとして成立しているのです。
「ON & ON」は、そのバランスが最も心地よく表現された楽曲のひとつでしょう。
クラブカルチャーのグルーヴと、ポップソングの親しみやすさ。その二つが無理なく溶け合った時、音楽はこんなにも自由で楽しいものになる。tofubeatsさんの「ON & ON」は、そのことを静かに、しかし確かに教えてくれる楽曲だと思います。
最後に、tofubeatsさんの公式サイトのリンクを掲載していおきます。こちら。
また、TSUJIMOTO FAILY GROUPの最新作である「突き抜ける群青に泣け。」のキャストが続々公開されています。併せてこちらもご覧ください。こちら。