沿革及び主宰挨拶

──案外未来って明るいもんだぜ。

2018年頃に今のTSUJIMOTO FAMILY GROUPの元となる制作チーム「スタジオ辻本」が六畳程の小さなアパートで旗揚げされました。メンバーは大学の先輩と私。当初は誰に聴かれるか等は一切考えず、「面白そうだからやってみよう」というマインドで始まりました。

当時はコテンラジオが先陣を切ってポッドキャストというラジオとも違う独自の路線が誕生した頃。私たちも世の中で何やら面白い事が起こっているのでは?と思い、ポッドキャストに参入しました。

──面白いものを作りたい!

参入当初は「聴く読書」というワード自体もあまり無かった頃でした。我々が出来る事とすれば、武器はオリジナルのSF小説。これをポッドキャストと融合するには。と考えた時に「朗読劇」を思いつきました。

誰に聴かれているかも分からない状況で面白がって先輩と始めていくと、徐々にリスナーが増えていき、週間リスナーは三桁に到達。面白くなってきたタイミングで大学の先輩が就職し、プロジェクトは頓挫する形となりました。

──声優会社の協力

様々な関係者のご尽力で、続編制作が決まりまして、老舗の声優事務所さんが協力に名乗りを上げてくれました。スタジオ辻本は本当に「スタジオ辻本」という形をとり、収録を再開。巨大長編小説108話という途方もないエピソードの収録を終える事ができました。

再出発をしたスタジオ辻本。リスナーも各段に増え、関わるスタッフも徐々に増えていき、処女作「私が愛した人は秘密に満ちていました。」は国内SF部門で1位をとるという快挙を成し遂げました。

──やがてチームは「家族」に。

軌道に乗ったスタジオ辻本は辻本恭介が所有していた音楽レーベル「盆地レコーズ」を吸収し「TSUJIMOTO RECORDS」として再出発。辻本恭介自身「辻本」という名前をブランド化する事で、新たなステージへアップデートできるよう動き出しました。

誰が言い始めたかは主宰である辻本自身も忘れてしまいましたが「私たちって家族みたいだよな」と誰かが言った記憶があります。その強烈な記憶が後に「創作共同体辻本家族」という名称に大きな影響をもたらしました。

──チームからグループへ

そして、2025年。スタジオ辻本を発足させてラッキーナンバーである「7周年」を迎える事が出来た私たちは、更なるステージへと上がるために名称を変更する事としました。技術を持った大人たちが「ガチ」で勝負に挑むための土壌づくりに今年は励みます。組織として正常なマネタイズやブランディングを行えるよう頑張ってまいります。

創作共同体辻本家族は「TSUJIMOTO FAMILY GROUP」へと名称を変え、グループの傘下に「TSUJIMOTO Emotional Pictures」と「TSUJIMOTO RECORDS」を入れ、サークルとしてチーム内の動きを円滑に行えるように尽力してまいります。

「TSUJIMOTO Emotional Pictures」はポッドキャストの制作を担います。Picturesにしている理由としては、Spotifyを中心にビデオポッドキャストに力を入れている背景があり、今後映像作品も制作する事を視野に入れているためです。
「TSUJIMOTO RECORDS」は従来は一般的な音源の配信を行っておりましたが、ポッドキャストのBGMや効果音の制作を担う部門としても機能する予定です。

──原点を忘れずに。

忘れてはならないのは、このグループの物語は7年前小さなアパートから始まった事です。組織は大きい事だけが重要な事ではありません。私の理念は二元論等に囚われないニュートラルな目線で、関わってくれているメンバー全てがやりがいを感じる事こそが重要だと思っています。

スタジオ⇒家族⇒グループとなった今、今年は7名のクリエイターと共に新作公開に向けて歩みを進めていく予定にはなっています。この段階にくるまでには、正直とんとん拍子で決まらない事の方が多く、スタッフの皆様にも一緒に考えてもらい、本当に沢山の方にご尽力頂きました。この場を借りて感謝の意を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。

自分のキャパシティも意識しつつ、福岡から全国へ。あるいは世界へと皆様を楽しく感動的な世界へとご案内できるよう誠心誠意頑張っていく所存ですので、どうか皆様の応援の程よろしくお願いいたします。今年は大きく体調を崩さないように頑張りたいと思います。

2025年4月1日
辻本恭介

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